地域の中学生に「認知症サポーター養成講座」を開催しました
認知症高齢者等にやさしい地域づくりのため、認知症に対する正しい知識と理解し、認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター養成講座」を開催しました。
12月10日、にほ苑居宅介護支援事業所のケアマネジャー5人が仁保中学校に出張し、1年生 13人を対象に行いました。
仁保地区は高齢化率41%で「超超高齢社会」。これからの仁保地区を支えていく生徒たちに、少しでも認知症のことを身近に感じてもらい、認知症になっても住みなれた地域で暮らし続けることのできるまちづくりの第一歩につながるといいな、という思いで臨みました。
まずは、どうすれば生徒が興味をもって聞いてくれるかメンバーで相談し、人形劇にチャレンジしてみようということになりました。制作は日々の訪問の合間を縫っての限られた時間でしたが、メンバーの叡智、共同作業により、おばあちゃんとお嫁さんの2体のリアルな人形が完成!人形の操作役と声役とを役割分担し、~認知症対応例3部作~「ごはんはまだかね?」「うちの嫁は泥棒だ!」「お家に帰ります!」の人形劇を披露することができました。
初めての人形劇はとても緊張し、生徒の反応が気になるところでしたが、身を乗り出して観てくれている姿や、アンケートでは、“認知症の方は心が敏感なのでその心に少しでも溶け込めるようにしたいです。とても分かりやすく劇はとても面白かったです”“もし私のじいちゃんや、ばあちゃんが認知症になったら今日習ったことをいかそうと思います”などあり、思いが伝わったことにほっとしました。
普段は個々に訪問活動をしている私たちケアマネジャーですが、「認知症の方に優しい地域作り」という目的のために、ひとつになって活動する、この経験は、大変新鮮で意義深いものでした。
これからも地域に根差した事業所として、チームで力をあわせていきたいと思います。
にほ苑居宅介護支援事業所 須原 志保